ついに8月1日になりました。
もはやただの騒動のような感もありますが、今後どうなっていくんでしょうか、暗号通貨。
技術革新が進み、いまさらなくなることは想像できませんが、市場がどうなっていくのかは気になるところです。
今更感もありますが、ちょっと復習も兼ねて考えてみようと思います。
現在の時価総額(株式市場との比較)
現時点での暗号通貨の時価総額は世界で6.6兆円くらいとのことです。
参考のために、株式市場の時価総額は下記の通りです。
- マザーズ:4兆円程度
- 東京証券取引所:574兆円
- ニューヨーク取引所:2,295兆円
参考:http://www.nicmr.com/nicmr/data/market/stock.pdf
こう見るとまだまだ暗号通貨市場は黎明期なんじゃないかと思ってしまいます。
ちなみにこちらの時価総額を紹介しているサイト(CryptoCurrency Market Capitalizations)で、上位10通貨の市場規模を足しあわせて見ると、下記の通り、今は800億ドル程度(9兆円程度)です。
したがって、下位のコインも入れると時価総額はもっと高くなるはず・・・
こう見ると今がようやく最初の大波、といったところでしょうか。
著名人の予想(+著名人のバックグラウンド調査)
気になったのが、このブルームバーグの記事です。
マイケル・ノボグラーツ氏が暗号通貨について強気の発言をしています。
仮想通貨の時価総額について、今後5年で5兆ドル(約560兆円)を上回る可能性がある(中略)ナスダックが1999年時点で5兆4000億ドルに達したとすれば、それに匹敵する規模にならない理由があるだろうか。大量の人的資本と大金が投入されており、われわれは離陸地点にいる
すごい、今後5年で100倍になるといっています。
持っている通貨が100倍になったら、、うきうきしてしまいますね。
さて、このノボグラーツ氏、何者?
ファンド業界で著名な方ということで調べました(不勉強ですみません。。。)
アメリカの大手ヘッジファンドであるフォートレスを立ち上げた方で、フォートレス・マクロ・ファンドの運用責任者だったようです。
が、2015年にそのファンドが閉鎖に追い込まれたようです。その理由としては、主に下記があったと指摘されていました。
- 日本株上昇にかげりが見えていたときにも日本株について強気の見通しを貫き続けたこと
- 円安が進むと予想していた(当時125円だったドル円が130円まですぐに行く想定だった)ものの円高に振れたこと
見通し甘いじゃん!
と後になれば何とでも言えますが、ともあれそういうことがあった人です。
有名人の相場観であっても外れることはよくあることです(あたった人がクローズアップされるので、有名人がはずした話は埋もれがち・・)ので、
上記記事は鵜呑みにせず、余裕資金で暗号通貨を楽しむのが正解だと思っています。 (100倍行くなら全財産突っ込みたくなりますが・・・笑)
イノベーター理論から見た予想
イノベーター理論については下記が詳しく書かれています。
新しいもの・サービスが現れた時、まず最初に試そうとする人が”イノベーター”と呼ばれる人で、将来的にその「もの・サービス」を使う総人数の2.5%を占めると言われています。この人たちはおそらく変わり者と思われていそうな人たちですね。
私も初めてリップルを取引した時は、何言ってんの?宗教?みたいな感じでした。今はようやく受け入れられつつある気がします。
さて、その後比較的流行に敏感なグループ”アーリーマジョリティ”がその市場に参加する、、という風に、徐々に浸透していく、というモデルです。
これを無理やり今の暗号通貨に当てはめると・・
いま初めて一つ目のピークがきている(かもしれない)ので、これを”イノベーターの参入”と見ると、
イノベーターは全体の2.5%しかいないので、
全参加者が集結(100%)した時には、このざっくり40倍(100%÷2.5%)になるはず・・・
したがって市場が成熟した時の時価総額は
(過去のピーク時の市場規模)100,000(百万ドル)×40 = 4,000,000(百万ドル)
つまり、450兆円程度になる、という計算です。
ほんまでっか、、という感じですが、まぁざっくり計算ですし、仮定が多いのでうっすい参考と思っていただければと思います。
例えばこの計算では、今後の参加者全員が、いま参加している人たちと同じくらい投資することが前提となっています。
と、言いつつノボグラーツ氏の予想と近からずとおからずの水準になりました。
まだまだ暗号通貨で夢が見れそうです。
最後に
混乱はいましばらく続くでしょうし、今後も似たようなことも起こるでしょうが、着実に市場は成熟に向かって行っていると思います。
私はまだまだ期待を込めてこの市場を見守りたいと思っています。