ビットコインがガンガン値をあげて、注目度が高まっている仮想通貨・暗号通貨界隈。
新たに始める人も多いのではないでしょうか。
その中では、使いやすいインターフェース・アルトコインの豊富なCoinCheck(コインチェック)が主な選択肢になっているように思います。
個人的には初めて仮想通貨に投資する上ではそれで良いように思いますが、
外国為替のFXや株をやっている人からすると、取引手数料/スプレッドが高い/広いように思われているのではないでしょうか。
今回、いくつかのCoinCheck銘柄(と呼ばれているアルトコイン)に投資し、
頻繁に売り買いした際に、
この手数料を回避する方法を考えてみたのでご紹介しようと思います。
※Coin Check的には嬉しくない話かもしれませんが・・・
今回は
コインAとコインBを購入している状況で、
- (短期的に伸びると思っている)コインAが続伸
- (長期的に伸びると思っている)コインBが続落
コインAを売って、コインBを買い増す
ことを想定しています。
CoinCheckの手数料/スプレッド
具体例
今回私が頻繁に取引していたのはLISKとNEMです。
私はあるときNEMを売ってLISKを買い増そうとしていました。
そんな時にこれら通貨の提示価格は、
ある瞬間での提示価格@Coin Check
- LISK:873.61円
- NEM:24.371円
そこでNEMを売ろうと同じタイミングでの売却価格は・・・
(値動きを同時に見るために、売却はスマホを使っていました)
23.602円
なので、スプレッドは
提示価格の3.2%です。
一方LISKの購入価格は、
901.106円
なので、スプレッドは
提示価格の3.1%です。
NEMを1,000コイン売った場合、スプレッドによって最終的に得られるLISKは
約26.2コイン
となります。
外国為替のFXのスプレッド
この数字が大きいかというと一概には言いにくいのですが、私がもともとメインでやっている外国為替のFXでは、
ドル円0.3銭(DMM FXの場合)
などです。
例えば直近で言えば
売り:110.00円
買い:110.003円
となります(上記と同じ計算に合わせるなら、提示価格が110.0015円)。
スプレッドは提示価格の0.001%です。
とはいえ流動性に差がありますし、DMM FXはスプレッドが狭いことで有名ですので、単純な比較はできないのですが、
取引を繰り返すと、このスプレッドはボディブローのようにじわじわ効いてきます。
もともとFXにいた人間からすると、スプレッドが広いなーと思ってしまうのです。
取引手数料の回避方法
LISKとNEMはともにBittrexで取り扱われているので、そちらを活用することにしました。
すなわち、
ことを試してみました。
今回は送金そのものは論点としていないので省略しますが、必要あれば追記するようにいたします。
BittrexでNEMを売ると・・・
仮にNEMを1,000通貨送った場合、得られるBitcoinは0.02261333コインです。
このBitcoinを元手にLISKを買い増すと・・・
得られるLISKは
約28.16コイン
となります。
送金手数料は
- CoinCheck → Bittrex:0.5XEM(約10円)
- Bittrex → CoinCheck:0.1LISK(約90円)
送金手数料を差し引いても28LISKを手に入れることができます。
これはおおよそ6.9%得をしているような計算です。
注意点
基本的には得をしそうなものですが、注意点があります。
- 取引所間の送金を複数回行うため、GOXする可能性がある(送金先を間違えてコインが行方不明になったり・・・)
- 送金には一定の時間がかかるため、急な相場変動があった場合、結果的に不利なレートで約定する可能性がある
- 取引所をまたぐので、メンテナンスやサバ落ちなどの不慮の事態に巻き込まれる可能性がある
- 出金制限のある取引所ではまとまった額を取り出せない可能性がある
※Bitcoin建てと円建てで値動きが異なるため、相場は念のため確認してからやってください。
また、がちゃがちゃと売買を繰り返しても結局あまり儲からない、ということはよくあることなので、売買そのものを冷静になってから行うのが一番良いのかもしれません。
ちなみにCoinCheckではアルトコインの指値が出せません。
なのでBittrexなどで指値を入れておくほうが精神衛生上はいいと思っています。
最後に
CoinCheck銘柄で言えばMoneroやNEMはCryptopiaでも取り扱いがあるので、同じ方法が使えるかもしれません。
まだまだ仮想通貨取引はできたばかりなので、FXと比べると酷ではあるのですが、
今後は法規制が整備され、競争環境が厳しくなってくると、
結果的にはユーザーに優しい条件提示になっていくのではないかなと思います。
(FXもいつのまにかスプレッド狭める競争が激化してましたし)