FXにおいて、ここ数日はクロス円の戻り売りがワークする相場環境です。
ショート戦略を念頭にここ半年ほど相場を眺めていたので、最近はSaxobankでの取引量が増えておりました。
戻り売りのために指値注文を入れることが多かったのですが、そこでなぜか成行注文が入っていたときがありました。
しかもそれに気づかず証拠金が積み上がっており、あやうく強制ロスカットされるところでした。
今回はその理由とともにSaxobankの注文の仕組みを問い合わせたので、備忘も兼ねて記事にすることにしました。
ロスカットすれすれまでポジションが積み上がっていた状況
私はトレンドが出そうな時は2つの新規注文を置くようにしています。
<下落トレンドの場合>
- レンジ上限より若干安いポイントでの指値売り注文
- レンジ下限より若干安いポイントでの逆指値売り注文
※想定と逆方向に行ったらおしまいですが、逆張り的な注文はあまりしないようにしています
(上昇トレンドの場合は逆に、レンジ下限で買うための指値買い注文と、レンジを上にブレークしたときのための逆指値買い注文を入れています)
特に下落トレンドが本格化しそうだと思ったときは、売りあがっていくイメージで複数の指値売り注文を入れていました。

※ チャートはDMM FXより、例示として使用(Saxobankのチャートでは複数の指標を入れており見づらい・・・)
その流れで
ポンド円現在値151.3円などのタイミングで
150.9円の売り指値注文を入れていました(本当は逆指値注文したかった)。
私の知っているパターンとしては、売りの場合は151.3円より大きい値でないと指値注文が通らないのですが、
Saxobankは通るのです。
しかも成り行きで。
かくして私は151.3円の売りポジションを持ってしまったのでした。
ちなみに私は決済注文も同時に入れています。
上記の例で言えば
- 【利確】149.2円の買い指値注文
- 【ロスカット】151.2の買い逆指値注文
こうするとエラーが出て、151.2の逆指値買い注文は通りません。
実際に持っている売りポジションは151.3円だからです。
しかし私はこのエラーを見て
新規の注文がなぜか通らなかった
と勘違いしてしまい、同じ注文を3回やってしまったのでした。
実際には新規の売り注文と149.2円の決済の指値買い注文は完了しており、一気に必要証拠金が増えていた(証拠金維持率は悪化=強制ロスカットの可能性が高まっていた)のでした。
逆指値と間違っても指値注文が通ってしまう理由(アグレッシブ指値)
本件について電話で確認したところ、今回のように不利なレートを指定した指値注文が通る理由(アグレッシブ指値というそうです)について、下記のように説明されました。
- 雇用統計のようにボラティリティが高い時に使うことを想定している
- (買いの場合)「注文時点の価格」から「指値で指定した価格」までの間で強制的に約定できる
- 現在の価格が150円として成行注文すると、価格変動が激しい場合には買えない場合がある(スリッページ)
- 買い指値注文を150.5円で注文すると、150円〜150.5円までの価格変動であれば新規の買いポジションを取れる
ということで、指標を見て、何としても買いたい(売りたい)場合に使うことを想定しているようです。
ちなみに、価格差が10%を超えるとエラーが出るようです。
とても個人的な意見ですが、指標前はポジションを軽くしますし、乱高下しがちなのであまり一方向に追っかけたりしないので、
あまり使う機会のない機能だと思います・・・
対応案
指値と逆指値を間違って発注しても警告が出ません(仕様なのでユーザーが間違って発注した、という想定ではないため)。
考えられる方法としては、新規注文の際に決済注文も合わせて入れることでしょうか。私はそれで気づける可能性がありました。
ただし、注文時点の価格と決済注文の価格によってはエラーが出ないので要注意です。
ということなので、注文したら「保有ポジジョン」「証拠金維持率」を確認する習慣をつけるのが一番良いのでしょう・・・
最後に
危うく強制ロスカットしそうだったので、慌てて損切りしてことなきを得ました。
実際には利用ガイドに記載があるのでしょうが、複数の取引所を使っているので、いちいち見ていませんでした。
ちなみに電話した時のSaxobankの対応は丁寧でした。