【FX】トルコの政策金利発表直前!発表後の反応はトルコリラ安?

いよいよ明日9/13にトルコ中銀が政策金利を発表します。

発表後はトルコリラが乱高下することが予想され、前もってポジションを取るのはかなりリスクが高そうです。

しかしながら、今一度トルコの状況を整理すると、やはりトルコリラは下目線ではないか、という気がしています。


目次

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政策金利の予想

現在の政策金利は17.75%ですが、4-5%の利上げが予想(期待?)されているようです。

8月の消費者物価指数(CPI)は、市場予想を上回る17.9%でした。

インフレが市場の想定より進んでいる状況に、トルコ中銀は


金融スタンスは最近の動向を踏まえ、9月の金融政策委員会で調整される

という発表を行いました(出所:トルコ中銀が次回会合での利上げ示唆、インフレ高進受け | ロイター)。

市場は当然利上げを求めているわけですから、この発表により利上げ期待が高まっていることが考えられます。

一方、トルコのおかれている現状を整理した前回記事でも紹介しましたが、

  • エルドアン大統領は利上げに反対している
  • 中央銀行への影響力を強めている

ことを踏まえると、市場が期待している以上の利上げを中銀が行うのは難しいのではないかと思います。

つまり、上記の中銀の発表により期待値だけがあがり、発表後は失望によるトルコリラ売りの可能性が高まってしまったのではないでしょうか。

多額の対外債務

トルコは経常赤字国であり、対外債務が積みあがっています。

今後1年間でGDPの20%弱を返済しなければならないようです。

jp.wsj.com

過去で言えばギリシャも債務問題が持ち上がるたびにユーロが乱高下することがありましたから、債務問題がさらに注目されればトルコリラ下落圧力として働くことになりそうです。

ロシアとの関係性は悪化か

ロシアの最新ミサイル防御システムS-400の導入を決め、ロシアに接近しているトルコですが、シリアをめぐり関係性に変化が生じそうです。

www.sankei.com

アサド政権を支持するロシアが、トルコが支持する反体制派を攻撃しようとしており、

それを食い止めようとトルコがロシアと調整していたのですが、不調に終わったようです。

こうなるとやはりトルコはアメリカとの関係修復に動くのか?動くとすればブランソン牧師の釈放も近いかもしれません。

ただし、アメリカとの関係修復には、ブランソン牧師の釈放だけでは足りないのではないでしょうか。

ロシアとの軍事的な結びつきを弱めない限り、アメリカとの関係修復は中途半端になるのでは、、という気がします。

アメリカの経済動向(雇用統計結果)

アメリカの8月雇用統計結果は市場予想を上回りました。

jp.reuters.com

これにより、アメリカの利上げ期待が高まり、ひいてはドル高目線が増えていくことになり、新興国通貨にとっては弱含みとなる原因となります。

先進国の緩和マネーが新興国に流入し新興国通貨が強かった面があるので、先進国の利上げは新興国(トルコ含む)にはリスクです。

最後に

直近では格付け会社に格下げされるなど、トルコは苦境の真っ只中にあります。

リスクが顕在化されれば「喉もと過ぎれば」の理屈でトルコの建て直しに期待がかかりトルコリラが上昇することもあるでしょうが、今は次から次へと悪材料が出てくる状況のため、まだまだトルコリラのロングはリスクが高いと思われます。

値ごろ感の買いには十分注意が必要ですので、どうしても買いたいときは数量を少なくする必要があると思います。

個人的には政策金利発表前にポジションを持つならトルコリラのショート(EURTRYのロング)ですが、スプレッドが大幅に広がる可能性もあり、悩みどころです。