トルコリラが大きく値を下げました。為替市場全体でリスクオフの様相を呈しています。
ここから一段安をねらって取引するか、長期的なリラの回復に賭けるかで取るポジションは大きく変わりそうです。
チャートの状況
TRYJPY(トルコリラ円)のチャート
(チャートはSaxobank)
3/22は年初の暴落に匹敵する大きな下落だったことがわかります。一時18円台まで下落しています。
これにより
- 実態線が雲の下限を下回る(売りサイン)
- 21日移動平均線(短期線)が200日移動平均線を下回る(売りサイン)
- ボリンジャーバンドが拡大(大きく動くサイン)
と、悪い雰囲気です。
良さそう点は
トルコショックでの最安値:15.353円と、直近高値:22.148円(2018/12/3)でひいたフィボナッチで50%線で踏みとどまった
という点くらいでしょうか。
3/22の安値を下回ることになると次は18円前半まで行きそうな感じもしますが、
ここからさらに一段安を攻めるには、市場は悪材料を織り込みつつあるような気もします。
売りのコスト(マイナススワップ)を考えると、資金余力があるなら買い下がるというのも手かもしれません(ただし一番の安全策は様子見ですが)
EURTRY(ユーロトルコリラ)のチャート
こちらは景色が反対になっており、3/22に暴騰しています。
実態線が200日移動平均線を超え、一気に勢いをつけて上昇しました。
保険の意味で注文していた、200日移動平均線あたりでの新規の逆指値注文がヒットしました。
ユーロトルコリラ、200日線上抜けました。ないだろうと思いつつ入れてた200日線上の逆指値の新規買が刺さり、さらに利確されてました。勢いが早い… pic.twitter.com/9uURXQf1xr
— からんころん@投資 (@cc_workinv) 2019年3月22日
やはり値幅が大きく、勢いがつくと一方向に行きやすい通貨はこういう目安になりやすいところで(逆)指値注文を入れておいたほうが良さそうです。
なお、90日移動平均線がフラット化してきていたのですが、ここ最近の上昇でまたしても上向きになってきており、
こちらもチャートの雰囲気は悪いです。
twitterではぶつぶつ言っていたのですが、2/283/6からトルコリラを打診的に売っていました(ユーロトルコリラの買い)。※参照するツイートを間違えていました(3/24修正)
リラ円は200日線も割ったしチャート上はネガティブだしいい話でないし…
— からんころん@投資 (@cc_workinv) March 7, 2019
一方ユーロトルコリラは高値を追い続けている状況。21日線は90日線を上抜け、90日線は下降からフラットに… pic.twitter.com/BXpshwpxPE
— からんころん@投資 (@cc_workinv) 2019年3月15日
金利が高いので、トルコリラを長期間売りポジションで持つのはコストが高いので、
ニューヨークタイムが終わる(冬は日本時間で朝7時/アメリカのサマータイム時は6時)直前に売りポジションを約定し、
オセアニア時間が始まるタイミングで再度ポジションを持つなどしていました。
ただ、ユーロトルコリラは朝方スプレッドが広がる傾向があるので要注意です。
トルコ円と同様、トルコの悪材料を織り込みつつあることに期待したいのですが、
こちらはEU・イギリスとの交渉の影響も受ける可能性があるので、情勢がより不透明です。
とはいえここからさらに思い切り買っていくには勢いが強すぎた気がするので、様子見、もしくは小ロットで売り上がってみても面白いかもしれません。
トルコ円よりさらにスワップが大きいので、買いポジションを長く持つのは不味と考えます。買いポジションで行くなら短期の価格変動を狙うのがリスクを低減できそうです(それでも100pipsくらいすぐ動きますが・・・)
トルコリラの各社スワップポイント
ポジションを保有しているだけで毎日もらえるスワップポイント。トルコリラは空前の政策金利高のため、高額のスワップポイントが得られます。
トルコリラを持っていることが条件なので
- ユーロトルコリラであれば・・・売りポジション
- ドルトルコリラであれば・・・売りポジション
- トルコリラ円であれば・・・買いポジション
を取ればスワップポイントがもらえます。
FX業者 |
通貨ペア |
スワップポイント |
EURTRY |
775.67円(3/22時点) |
|
USDTRY |
593.13円(3/22時点) |
|
TRYJPY |
130.0円(3/22時点) |
|
EURTRY |
660.07円(直近値) |
|
USDTRY |
500.33円(直近値) |
|
TRYJPY |
100.74円(直近値) |
|
EURTRY |
69.55円 |
|
USDTRY |
61.56円 |
|
EURTRY |
14.15円(3/22時点) |
|
USDTRY |
14.15円(3/22時点) |
|
TRYJPY |
12.2円(3/22時点) |
|
TRYJPY |
120円(3/22時点) |
|
TRYJPY |
92円(3/22時点) |
|
TRYJPY |
86円(3/22時点) |
|
TRYJPY |
120円(3/22時点) |
|
TRYJPY |
78円(3/22時点) |
EURTRY、USDTRYであればSaxobank、OANDAの順に高い水準です。
EURTRYの売りポジションを1万通貨(日本円で130万円相当)を持つと、
ざっと毎日770円くらいもらえます。
金利が一定であれば、一年間で28万円もらえることになります。
年利約22%とはかなりの高金利・・・
レバレッジ2倍でも年利44%です。すさまじい。
繰り返しですがEURTRY、USDTRYはボラティリティが高い(値動きが激しい)点、スプレッドが広がりすぎることがあるため、レバレッジのかけすぎに注意です。
最後に
スワップ派はまた苦しい時間がきた感がありますが、材料一巡すればまたリラが上がるような気がします。
どのタイミングで入るかが難しいですが、リラ売りで短期的な利益を取りに行くのはハイリスクハイリターンなので、リラを少額で買い下がっていくのがよいのでは、と思います。
まったくのドタ勘ですが、ユーロトルコリラでいえば7.0まではいかないのでは、と思っています(超えたところに逆指値の新規買いをおいています)
EURTRYの取り扱いのある取引所
EURTRYの取り扱いのある取引所はそう多くはありませんので、すでに口座をもっているところや、キャンペーンのあるところで口座を開いてしまうのが良いかと思います。
→ 過去の相場変動時も良い対応していただきました(過去記事)
→ アブレッシブ指値にはまりました(過去記事)