日本の多くの企業は年度末を迎えます。
実地棚卸なども必要になるのですが、このような状況でできるのでしょうか。
コロナウイルスはおさまる気配がなく、欧州で猛威を振るっているだけでなく、その他の地域でも感染者や死亡者を増やしてきています。
年度末を迎えて
過去の記事にも記載しましたが、年度末(3月31日)までは日経の買支えが発生するものと思われます。
そのため、悪いニュースがあっても日経は大きく下げないのではないかと思います。
強いて言えばダウの下げにつられるという程度でしょうか。。本番は4月1日以降の値動きを見て、どの程度の強さ(弱さ)を見せるか、確認したいです。
外食や観光業、航空などは3月どこも赤字だと思います。
現預金に余裕のない中小企業(外食が多いでしょうか)は破綻していくことになると思います。というのも、固定費はそうすぐに圧縮できないからです。手元の現預金が垂れ流しの状況が続きます。店舗などを持っている場合、それをたたむにも原状回復義務により資産の除却が必要で、その分お金が必要です。
人件費については一部補助が出そうですが、その程度では赤字の補填にはならず、このまま人の動きが滞ればどんどん破綻が進むことになります。
銀行が貸し出しに慎重になっている向きもあり、資金繰りは苦しくなる一方だと思います。
このまま政府の打ち手がお肉券に魚の生えたようなものだけでは他国に比べ思い切ったものでなければ、景気後退が鮮明になるのではないでしょうか。
したがって、新年度以降、株価は次の底値を探すような動きになるのではないかと思います。
コロナウイルスの感染者数推移
下記に各国の感染者数・死亡者数が取りまとめられています。
縦軸は対数なので、数字が大きくなるほど変化が見えづらくなります。
なので、下のグラフ(G20の感染者数推移/100万人当たり)を見るとイタリアは少しなだらかになって見えますが、実際にはまだどんどん増えています。
(チャートは札幌医科大学医学部)
G20では、直近トルコと南アフリカの伸びが著しいように見えます。
片対数をやめて、線形目盛りで見てみると・・・
(チャートは札幌医科大学医学部)
上から順に、
- イタリア
- ドイツ
- フランス
- アメリカ
- イギリス
と、欧米が現在の感染者増の要因となっています。
しかしながら、上記の通り、トルコや南アフリカなど欧米以外でも感染の萌芽があり、まだ予断を許しません。
欧米で感染がおさまったとしても、他の地域で感染が続くようでは感染警戒を解くことはできず、経済へのダメージは続くことになるように思います。
コロナウイルスの死亡者数推移
死亡者をみても傾向はほぼ同じなのですが、アルゼンチンが急激に伸びています。
(チャートは札幌医科大学医学部)
こうみると、中東、アフリカ、南米でも確実に感染は広がっていそうです。
まだまだ終わりはこなさそうです。。
エイズのはびこるアフリカは大丈夫なんでしょうか、心配です。
最後に
株式市場に関しては、値動きからだけでなくコロナウイルスの状況から見てもリセッションに入ったと見るのが妥当だと思うので、株式については上げたところで売っていくのが良いのではないかと思っています。